• 公式twitter

  • 公式facebook

  • share

マクベス 12月7日DVD&Blu-ray発売!

マクベス 12月7日DVD&Blu-ray発売!

没後400年、シェイクスピアが描いた、 地獄に一番近い愛

夫が王になった時、2人の運命が狂い出す。

ポスタービジュアル

ウィリアム・シェイクスピアの没後400年、 誰も観たことのない21世紀の『マクベス』の誕生

MORE

没後400年、シェイクスピアが描いた、地獄に一番近い愛

MORE

圧倒的なスリルと感動を呼び起こす 豪華実力派キャスト

MORE

オーストラリアの新鋭が放つ、観る者の胸を震わす映画体験

MORE

『英国王のスピーチ』の製作陣が企画した 現代的かつ映画的な「マクベス」の新解釈

MORE

ウィリアム・シェイクスピアの没後400年、心震わす至高の映画体験を追求した衝撃作が誕生!

この2016年に没後400年を迎えたウィリアム・シェイクスピアは、言わずと知れた人類史上最も偉大な作家のひとりであり、その傑出した戯曲の数々は今なお世界中のクリエイターのイマジネーションを刺激し続けている。とりわけ「ハムレット」「オセロー」「リア王」と並ぶシェイクスピア四大悲劇のひとつ「マクベス」は、黒澤明監督の時代劇『蜘蛛巣城』の基となり、手塚治虫や蜷川幸雄といった各界の巨匠たちも翻案作品を発表してきた。  その不朽の名作がアカデミー賞4部門に輝く『英国王のスピーチ』の製作チームの指揮のもと、新進気鋭のスタッフと豪華実力派キャストのコラボレーションによって新たに映画化された。全編が荘厳なスペクタクルとエモーションに彩られ、まさに誰も観たことのない21世紀の『マクベス』の誕生である。

場面写真

戦乱に揺れる中世スコットランド。反乱軍を打ち破って国の英雄となった勇将マクベスが、荒野に出没した3人の魔女から王になれるという予言を聞く。それをきっかけにマクベス夫人の心に邪悪な野心が芽生え、妻から暗殺計画の実行をけしかけられたマクベスは、敬愛する国王ダンカンの胸にぐさりと短剣を突き刺した。こうしてマクベスは新たな王位に就き、夫人とともに栄華の絶頂を極めるが、はてしなくわき起こる欲望と不安に心を蝕まれたふたりは、後戻りできない破滅的な運命をたどっていくのだった……。

マイケル・ファスベンダー×マリオン・コティヤール世界最高の豪華実力派キャストが魅せる狂気の愛

シェイクスピアが〈野心に取り憑かれた男〉と〈野心を操る女〉のリアルな心理を探求したこの悲劇は、何世紀もの時を超えて現代人の心を激しく揺さぶってやまない。そのドラマティックにして奥深い物語に魅了された観客は、悪の限りを尽くしながら人間の弱さ、愚かさをさらけ出すマクベスと、愛する夫を叱咤して破滅を招いてしまうマクベス夫人の壮絶なる行く末に、驚きのみならず共感さえ抱いてしまうことだろう。近年の世界的な金融危機を踏まえた“強欲”というテーマや、マクベスを戦争後の心の傷に苦悩する兵士と見なしたアイデアなど、極めて現代的な視点が盛り込まれている点も見逃せない。

マクベスを演じるのは、『それでも夜は明ける』でアカデミー賞助演男優賞、『スティーブ・ジョブズ』で同・主演男優賞にノミネートされ、当代随一の実力派俳優の地位を揺るぎないものにしたマイケル・ファスベンダー。『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でアカデミー賞主演女優賞ほか同年の映画賞を総なめにしたフランス人女優マリオン・コティヤールが、古典的な英語を習得してマクベス夫人に扮しているのも大きな話題である。マクベス夫妻の狂気にも似た愛のかたちを体現し、切なさやはかなさをも滲ませたトップスターふたりの迫真の演技は、私たちすべての観客の心の中にもマクベスが存在していることを気づかせ、圧倒的なスリルと感動を呼び起こす。  そして2011年の実録犯罪映画『スノータウン』で鮮烈な長編デビューを飾り、この大作のメガホンを託されたオーストラリアの新鋭、ジャスティン・カーゼル監督の映像感覚も異彩を放つ。スコットランドとイングランドの大自然をカメラに収めながら、アーティスティックなバトル・シーンを実現したヴィジュアルは、破格の美しさと神秘性に満ちあふれ、観る者の胸を震わす映画体験の創造を成し遂げた。

シェイクスピアとは/今年没後400年―人間の本質を深く捉える不朽の名作の数々をこの世に生み出した、 人類史上最も偉大な作家

場面写真

没後400年、シェイクスピアが描いた、地獄に一番近い愛

STORY

激烈な内戦で荒廃したスコットランド。反乱軍の攻勢で窮地に陥った国を救ったのは、ダンカン王(デヴィッド・シューリス)への忠誠を誓うグラミスの領主マクベス(マイケル・ファスベンダー)だった。獅子奮迅の活躍で敵将を切り捨てたマクベスと戦友のバンクォー(パディ・コンシダイン)は、おびただしい数の死体が散乱する荒野であどけない少女を連れた3人の魔女と出くわす。魔女たちはマクベスがコーダーの領主となって出世し、スコットランド王になるだろうと告げ、さらにバンクォーの子孫が未来の王になると言い残して、忽然と霧の中に消えていった。するとダンカン王の使者が現れ、魔女の予言通り、マクベスはコーダーの領主に任じられた。

場面写真

こうした事の次第を記したマクベスからの手紙を受け取った夫人(マリオン・コティヤール)は、幼い我が子を亡くした悲しみを振り払い、愛する夫を王位に就かせるために一計を案じる。マクベスの領地であるインヴァネスにやってくるダンカン王を暗殺しようというのだ。インヴァネスの野営地に戻ってその恐ろしい計画を聞かされたマクベスは、「私たちの未来が今夜決まるのです」という妻の邪悪な囁きに激しく動揺する。  まもなくダンカン王がインヴァネスに到着し、盛大な祝宴が催された。勝利の美酒に酔いしれたダンカンは、諸侯が居並ぶその場で長男のマルコム王子(ジャック・レイナー)に王位を継がせると宣言する。善良で人望の厚いダンカン王を殺害することの罪悪感に苛まれる一方、妻からは執拗に暗殺計画の実行をけしかけられマクベスの心は、まっぷたつに引き裂かれていた。そして真夜中、戦場で死亡した少年兵の亡霊に導かれるようにダンカン王が眠るテントへと忍び込んだマクベスは、敬愛する王の胸に何度も短剣を突き刺すのだった。

場面写真

翌朝、ファイフの領主マクダフ(ショーン・ハリス)がダンカン王の血まみれ死体を発見し、野営地は大騒ぎとなった。何食わぬ顔で現場に足を踏み入れたマクベスは、王殺害の濡れ衣を着せるために酔いつぶれていた王の従者ふたりを抹殺する。こうしてマクベスはイングランドへ逃亡したマルコム王子と従者たちに罪をなすりつけ、新たなスコットランド王に指名された。すべてはマクベス夫妻の思惑通りだった。 野望を叶えて王妃となった夫人はすっかりご満悦だったが、マクベスには心配の種があった。知勇を兼ね備えた親友バンクォーの存在である。バンクォーの息子フリーアンスが未来の王になるという魔女の予言を阻止するため、マクベスは刺客を放った。しかし刺客はバンクォーの命は奪ったもののフリーアンスを取り逃がし、その夜の晩餐会の席上でバンクォーの不気味な幻影を目の当たりにしたマクベスは錯乱状態に陥ってしまう。

場面写真

耐えがたい不安に駆られたマクベスはひとりで城を抜け出し、3人の魔女に新たな予言を請う。「マクダフに用心せよ」。マクベスはその言葉に従い、マクダフの妻子を捕らえて火あぶりにする。その常軌を逸した振る舞いは、かつてダンカン王の暗殺をそそのかしたマクベス夫人の目にも狂気の沙汰に映った。絶望した夫人はみるみるうちに衰弱して息絶え、ショックを受けたマクベスは妻の冷たい亡骸を抱きすくめる。そのとき城の外には復讐の鬼と化したマクダフとイングランドの軍勢1万人が押し寄せ、荒野は地獄のごとく真っ赤に燃え上がっていた……。

相関図

場面写真

CAST

  • マイケル・ファスベンダー〈マクベス〉

  • マリオン・コティヤール〈レディ・マクベス〉

  • パディ・コンシダイン(バンクォー)

  • デヴィッド・シューリス(ダンカン王)

  • ショーン・ハリス(マクダフ)

  • ジャック・レイナー(マルコム王子)

マイケル・ファスベンダー〈マクベス〉Michael Fassbender

1977年、ドイツ・ハイデルベルク生まれ。TVミニ・シリーズ「バンド・オブ・ブラザース」で注目され、『300〈スリーハンドレッド〉』(07)で映画デビュー。イギリス・インディペンデント映画賞主演男優賞を受賞した『HUNGER/ハンガー』(08)、『フィッシュ・タンク』(09・未)、『イングロリアス・バスターズ』(09)などで若き演技派として広く認知された。『HUNGER/ハンガー』のスティーヴ・マックィーン監督と組んだ『SHAME ‒シェイム‒』(11)ではヴェネチア国際映画祭男優賞に輝き、『それでも夜は明ける』(13)ではアカデミー賞助演男優賞にノミネート。ハリウッド大作でも存在感を発揮しており、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)、『X-MEN:フューチャー&パスト』(14)では若き日のマグニートーを演じた。また近作『スティーブ・ジョブズ』(15)ではタイトルロールを演じて絶賛され、アカデミー賞主演男優賞にノミネートした。そのほかの主な出演作は『危険なメソッド』(11)、『エージェント・マロリー』(11)、『ジェーン・エア』(11)、『プロメテウス』(12)、『悪の法則』(13)、『FRANK ‒フランク‒』(14)など。

マリオン・コティヤール〈レディ・マクベス〉Marion Cotillard

1975年、フランス・パリ生まれ。舞台俳優である両親のもとで育ち、オルレアンの演劇学校で演技を学ぶ。『そして僕は恋をする』(96)などを経て、『TAXi』シリーズ第1作~第3作(97・00・03)で主人公の恋人役を演じて注目を集めた。ティム・バートン監督作品『ビッグ・フィッシュ』(03)でハリウッドに進出し、『ロング・エンゲージメント』(04)ではセザール賞の助演女優賞を獲得。フランスの国民的歌手の波乱に満ちた人生を演じた『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』(07)でアカデミー賞主演女優賞に輝き、世界的なトップ女優にのぼりつめた。それ以降は『NINE』(09)、『インセプション』(10)、『ダークナイト ライジング』(12)といったハリウッド大作に出演する一方、『君と歩く世界』(12)、『エヴァの告白』(13)で賞レースに参戦。ダルデンヌ兄弟と組んだ『サンドラの週末』(14)ではヨーロッパ映画賞の女優賞を受賞し、アカデミー賞とセザール賞の主演女優賞にノミネートされた。そのほかの主な出演作は『パブリック・エネミーズ』(09)、『コンテイジョン』(11)、『ミッドナイト・イン・パリ』(11)、『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』(13)、『リトルプリンス 星の王子さまと私』(15・声の出演)など。

パディ・コンシダイン(バンクォー)Paddy Considine

1974年、イギリス、バートン・アポン・トレント生まれ。バートン大学で演技、ブライトン大学で写真を学んだのち、親友のシェーン・メドウス監督の『A Room for Romeo Brass』(99・未)で映画デビュー。『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』(02)などで注目され、『シンデレラマン』(05)、『ボーン・アルティメイタム』(07)といったハリウッド映画でも活躍する。長編監督デビュー作『思秋期』(10)で絶賛され、BAFTA(イギリス・アカデミー賞)の新人監督賞ほか数多くの賞を受賞。そのほか主な出演作は『ブリッツ』(11)、『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(13)、『チャイルド44 森に消えた子供たち』(14)、『パレードへようこそ』(14)など。

デヴィッド・シューリス(ダンカン王)David Thewlis

1963年、イギリス・ブラックプール生まれ。ロンドンのギルドホール音楽演劇学校を卒業後、数多くのTVドラマと映画に出演。マイク・リー監督作品『ネイキッド』(93)でカンヌ国際映画祭男優賞ほか数多くの賞に輝き、それ以降『太陽と月に背いて』(95)、『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(97)、『シャンドライの恋』(98)など多彩な話題作に出演する。『ハリー・ポッター』シリーズ(04・07・08・10・11)におけるリーマス・ルーピン役でも有名。近年も『もうひとりのシェイクスピア』(11)、『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(11)、『戦火の馬』(11)、『ゼロの未来』(13)、『博士と彼女のセオリー』(14)、『レジェンド 狂気の美学』(15)などで存在感を発揮している。

ショーン・ハリス(マクダフ)Sean Harris

1966年、イギリス・ロンドン生まれ。1990年代半ばから数多くのTVシリーズに出演し、ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスを演じた『24アワー・パーティ・ピープル』(02)で注目された。その後の主な出演作は『0:34 レイジ 34 フン』(04)、『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』(05)、『狼たちの処刑台』(09・未)、『レッド・ライディング』3部作(すべて09・未)、『クライムダウン』(11・未)など。また2011年スタートのTVシリーズ「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」ではミケロット役を演じ、近作に『プロメテウス』(12)、『ベルファスト71』(14)、『NY心霊捜査官』(14)、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(15)がある。

ジャック・レイナー(マルコム王子)Jack Reynor

1992年、コロラド州ロングモント生まれ。母親の母国アイルランドで育ち、少年時代に『Country』(00・未)に出演したことで演技に興味を持ち始めた。プロの俳優として本格的な活動を始めて間もなく、レニー・アブラハムソン監督作品『What Richard Did』(12・未)で衝撃的な運命をたどる高校のラグビー選手を好演し、アイルランド・アカデミー賞の最優秀男優賞を受賞。『人生、サイコー!』(13・未)に出演したのち、全世界で11億ドル以上の興収を記録した『トランスフォーマー/ロストエイジ』(14)で主要キャラクターのひとり、シェーン・ダイソン役に抜擢された。アンディ・サーキスが監督を務める豪華キャスト大作『Jungle Book: Origins』(17)など数多くの新作が控えている。

STAFF

1974年、オーストラリア・ゴーラー生まれ。ヴィクトリアン・カレッジ・オブ・ジ・アーツの卒業制作として手がけた短編『Blue Tongue』(05・未)が、カンヌ国際映画祭やニューヨーク映画祭など13以上の国際映画祭で上映され、メルボルン国際映画祭で最優秀短編映画賞を受賞した。その後、CMやミュージック・ビデオの監督を務め、『スノータウン』(11・未)で長編デビュー。オーストラリアのアデレード郊外で実際に起こった猟奇事件に基づき、連続殺人に加担していく少年の姿を描いた同作品は15以上の国際映画祭で上映され、カンヌの国際批評家週間・特別賞やオーストラリア映画協会賞6部門を受賞するなど、世界的な注目を集めた。また『スノータウン』を手がける前は、オーストラリアを代表する舞台デザイナーとして知られていた。すでにクランクアップしている次回作は人気ゲームの映画化で、再びマイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤールと組む歴史アドベンチャー『Assassin's Creed』。

2008年、エミール・シャーマンとともにシーソー・フィルムズを設立。『英国王のスピーチ』(10)でアカデミー賞4部門を受賞し、画期的な成功を収めた。その後はヴェネチア国際映画祭やヨーロッパ映画賞などで賞に輝いた『SHAME ‒シェイム‒』(11)のほか、『奇跡の2000マイル』(13)、『ディーン、君がいた瞬間(とき)』(15)を製作。2013年にはシーソー社としては初めてのTVシリーズ「トップ・オブ・ザ・レイク~消えた少女~」を世に送り出した。

イアン・カニングとのタッグで『英国王のスピーチ』(10)、『SHAME ‒シェイム‒』(11)、『奇跡の2000マイル』(13)、『ディーン、君がいた瞬間(とき)』(15)、ジェーン・カンピオン監督と組んだTVシリーズ「トップ・オブ・ザ・レイク~消えた少女~」(13)などの話題作をプロデュース。2008年にシーソー・フィルムズを設立する以前は『ポビーとディンガン』(05)、『キャンディ』(06)といったオーストラリア映画の製作を務めている。

テレビと映画のドキュメンタリーのプロデューサー、演出家としてキャリアを積み重ねたのち、カンヌ国際映画祭カメラ・ドール、BAFTA(イギリス・アカデミー賞)新人賞ほか数多くの賞に輝いたスティーヴ・マックィーン監督の長編デビュー作『HUNGER/ハンガー』(08)を製作。そのほかの主な作品に中田秀夫監督と組んだ『Chatroom/チャットルーム』(10)があり、最近ではモーガン・マシューズ監督作品『X+Y』(14)のプロデューサーを務めた。

世界的な大反響を呼んだデヴィッド・ミショッド監督の犯罪映画『アニマル・キングダム』(10)、ジャスティン・カーゼル監督の長編デビュー作『スノータウン』(11・未)、ケイト・ショートランド監督による戦時下の人間ドラマ『さよなら、アドルフ』(12)の撮影監督を務めた。また、TVシリーズ「トップ・オブ・ザ・レイク~消えた少女~」(13)、「TRUE DETECTIVE /二人の刑事」(14)でエミー賞の撮影賞を二度にわたって受賞している。

舞台デザイナーとしてキャリアをスタートさせ、オーストラリア有数の劇団のデザインを担当し、30本以上の現代劇、古典劇のセットや衣装を手がけた。ジャスティン・カーゼル監督作品『スノータウン』(11・未)で初めて映画に携わり、『ガンズ&ゴールド』(14)、TVシリーズ「トップ・オブ・ザ・レイク~消えた少女~」(13)の美術も担当。最近では『Truth』(15・未)といったオーストラリアと海外との合作に参加している。

衣装デザイナー、リンディ・ヘミングのもとで腕を磨いたのちに、マイク・リー監督作品の常連となり、『ヴェラ・ドレイク』(04)、『家庭の庭』(10)などの衣装を手がけた。ジョー・ライト監督作品『アンナ・カレーニナ』(12)でアカデミー賞の衣装デザイン賞に輝き、『プライドと偏見』(05)、『つぐない』(07)、『ターナー、光に愛を求めて』(14)でも同賞の候補に。そのほかの主な作品は『裏切りのサーカス』(11)、『PAN~ネバーランド、夢のはじまり~』(15)など。

オーストラリアのデュオ、ザ・メス・ホールのフロントマン兼作曲家として活動したのち、兄であるジャスティン・カーゼル監督の『スノータウン』(11・未)で初めて映画音楽を手がけた。その後はジュリアス・エイヴァリー監督の犯罪アクション『ガンズ&ゴールド』(14)、オーストラリア国内外で数多くの賞に輝いたジェニファー・ケント監督のホラー映画『ババドック ~暗闇の魔物~』(14・未)、マイケル・ファスベンダー主演の西部劇『Slow West』(15・未)に参加している。

PRODUCTION NOTE

場面写真

『英国王のスピーチ』の製作陣が企画した 現代的かつ映画的な「マクベス」の新解釈/数あるシェイクスピアの古典作品の中で最も有名である「マクベス」は、400年以上前に誕生して以来、頻繁に脚色されて舞台で上演され、映画やTVの時代に入っても幾度となくリメイクされてきた。野望に取り憑かれたスコットランドの将軍の悲劇的な物語は、長い年月にわたってクリエイターと観客を魅了してきた。  『英国王のスピーチ』を手がけたことで知られるシーソー・フィルムズのプロデューサー、イアン・カニングとエミール・シャーマンは、新しい世代の才能豊かな俳優とともに、スクリーンで「マクベス」への新たなアプローチをすべきときが来たと感じていた。  製作陣はグローバル化した今日の世界が、この物語の領域をスクリーンに映し出す絶好の機会を提供し、「マクベス」に新しい感覚を与えてくれると感じた。カニングが語る。「この脚本から強く感じたのは、コミュニティという感覚と、これらのキャラクターたちの周りに存在するもっと広い世界だった。我々はマクベス夫妻が存在する世界を広げていき、彼らはその産物で、彼らの行動が再びそこに影響を及ぼすと考えた。この物語をもっと現代的で、映画的な観点から掘り下げていったんだ」。また、強欲とそれがもたらす影響というテーマも現代的だった。マルコム王子役のジャック・レイナーはこう語る。「強欲は途方もなく人を堕落させる恐ろしいものだ。その人の人生を破壊することもできる。過去数年の経済情勢を考えてみると、このテーマは否応なく心に突き刺さってくるんだ」。  そしてカニングはこの本能的でダークな解釈の『マクベス』が、新しい世代の観客がシェイクスピアの悲劇を受け入れるきっかけになってもらえれば嬉しいと語る。「この映画をリアルに感じ、今そこで起こりうる物語だと感じてもらいたい。映画のキャラクターたちを現代に置き換えてみることもできる。この映画は観客に前のめりになるような体験をもたらすだろうね」。

場面写真

斬新な映像感覚と深い洞察力を備えた オーストラリアの新鋭監督の挑戦/ジャスティン・カーゼル監督の『スノータウン』を観た製作陣は、脚本をカーゼルに送ることにした。カーゼルは母国オーストラリアの演劇界でキャリアを積み、彼の長編映画デビュー作『スノータウン』は世界中の映画祭で賞に輝いた。製作のイアン・カニングが語る。「『スノータウン』は殺人事件の背景がコミュニティ全体に与える影響を描いていた。それはどの時代でも変わらない、普遍的で話題性のあるテーマだった」。  カーゼル監督は出発点として史実を調査し、そのリサーチを通して描くべき世界観を見出していった。「アメリカ西部の風景や雰囲気を連想した。それならば、これまでの『マクベス』に見られるよりもはるかに危険な感じがすると思ったんだ」。  また、監督は戦士としてのマクベスの側面に興味を抱いていた。「映画の中に落としこんだ戦争のシーン。それはマクベスが戦争にどう反応したのか、あるいは彼が戦争の産物なのか、そしてそれが王になるという彼の野望にどう作用したのか、ということだった。トラウマや悲嘆を心に溜め込んでいく戦士という観点が、とても面白いと感じたよ」。  実は製作陣がカーゼルに監督を任せるかどうかを話す前に、マイケル・ファスベンダーは『スノータウン』を観て、エージェントにカーゼルとの面会を設定するよう依頼していた。「すぐにこの監督と仕事がしたいと思った」とファスベンダーは語る。「ジャスティンには作品に対する深い洞察力がある。それに個々の場面に求めるものがはっきりしているから、各シーンに明確な鼓動をもたらすことができるんだ」。現場でカーゼルの演出ぶりを目の当たりにした製作のローラ・ヘイスティングス=スミスは、次のように証言する。「上級の演技レッスンを見ている感じなの。一瞬にして俳優たちがジャスティンの傘下に入っていく。彼のヴィジョンを信頼し、要求されたことなら何でもやろうと思うまでに、たいした時間はかからなかったわ」。

場面写真

恐ろしくも共感しうるマクベス夫妻を体現した マイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤール/製作のイアン・カニングは2011年に『SHAME ‒シェイム‒』を作った後、もう一度マイケル・ファスベンダーと仕事がしたいと思っていた。「とにかく彼に脚本を送ってみようと思った。考えれば考えるほど、我々が探しているユニークな演技スタイルを持つ俳優は、彼以外にいないと確信していったんだ」。  ハリウッドを代表する人気俳優のひとりとして急速に頭角を現してきたファスベンダーは、すぐにこの戯曲の新しい解釈に可能性を見出した。「どこをとっても興味をそそられた。すばらしい脚本だ。これを演じられるチャンスは一度しかないだろう。できる限りの準備をし、後で思い残すことがないようにあらゆる手段を尽くそうと思った」。  ファスベンダーはリアルな人間性に基づいてマクベスを演じているとカニングは言う。「演劇的ではない。マイケルはマクベスの心境に入り込んでいて、とりわけ狂気が滲み出てくる様子がよくわかる。彼の演技を見ると、この狂気が自分ではどうしようもないのだとわかるんだ。マクベスを助ける方法はない。そして物語が展開していくと同時に、誰もがよく知っている芝居の中に思いもしなかった感情があふれ出てきて、驚きを感じるんだ」。  一方、フランス人女優のマリオン・コティヤールは、英語が第二言語であるにもかかわらず「いつかマクベス夫人を演じる日が来ると思っていたの」と語る。「でも、それはフランス語での舞台だと思っていたわ。だから今回のオファーは本当に驚いたの」。ジャスティン・カーゼル監督は、言葉の壁があるにもかかわらず、コティヤールがシェイクスピア時代の言葉を一生懸命学んでいたと証言する。  シェイクスピアの専門家のもとで言語指導を受け、その世界に深く浸ったコティヤールは、ファスベンダーを相手にすぐ夫婦としてのつながりを生み出すことができたと語る。「誰かと出会って、その人を自分の人生でずっと知っているような気がすることがあるわ。マイケルがそうなの。彼はクリエイティブで独創的だけど、創作性は単純ではない。毎日驚かされたわ」。  「結局、観客はマクベスとマクベス夫人の両方に共感することになるでしょうね」と製作のローラ・ヘイスティングス=スミスは言う。「明らかに彼らは恐ろしい行為を行うけれど、それは善良な人間にも起こりうるかもしれないこと。この映画を観れば、とても人間的な感覚としてその悲劇を理解することができると思うわ」。

back
preloader 0%